2015年2月9日月曜日

オヤイデ式ケーブル道 ~ ベーシスト・戸川琢磨さんからHDCにコメントを頂きました!其の一 ~

 こんばんは、本多です。
先月は更新回数が心なしか少なかったので今月は攻めて行く所存です、宜しくお願いします。

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  前回同様、今回もHDC-1430について。

タイトルの通り、オヤイデ電気とも縁の深いベーシスト戸川琢磨さん(ex.CBMD / The Yasuno N゜5 Group / Gotch Band)から、実際に使用して頂いた感想やご意見を頂きましたので早速紹介させて頂きます!


戸川琢磨さん

『使用しているエフェクターのDCケーブルを差し替えてみました。
シンプルな回路のペダルでも、複雑な回路のペダルでも同様に音は変わりました。
通常の音よりは上・下の帯域が延びていて、その上・下が出た分から通常の物よりも中域が薄く感じる時もありましたが変化として受け違和感は無かったです。
おそらく新品なので高域の出方が派手なのか、変えた事による解像度の変化なのか、このDCケーブルもエイジングとかしたら変わるのかと想像...。
楽器用アンプの電源ケーブルを挿し変えた時とは変わり方は少し違いますが、ほぼ同様な物と思いました。
使うエフェクターの音作り用途で通常の物と差し替えて手軽に変えれるのは良いですね。
通常で使っているであろうDCケーブル、同様の撚り線でありながらコレは導体の違いで柔軟性も硬いです。
手に取ると分かりますが丁寧に作られているので硬い部分も含めて頑丈な印象。
PCOCC-A導体の音も質感も味わえると思います。
1本2本持っていると音作りの幅は広がると思いました。ハンドメイドのDCケーブル、意外にも贅沢な逸品でした。』




戸川さんとは何度かお会いした事があるのですが、ケーブルや機材に対する熱い想いをお持ちの方で、毎回僕の方が勉強させて頂いています。

戸川さん、有難うございました!!



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戸川さんのコメントの中にもありましたケーブルの硬さについて

ケーブルの保護の為に収縮チューブをかけている事で、元々硬めのケーブルが更に硬くなっています。

確かに取り回しには少々不便を感じられるかもしれませんが、この硬さが実は音にも影響を与えているのです。



以前、チューブが本当に音に影響しているのかを確かめるためにサンプルを作って検証を行いました。

標準の仕様のHDC-1430と収縮チューブで保護をしていないもの、プラスで標準のものより柔らかくて薄いPVC素材の収縮チューブを掛けたものの3パターンを用意。

歪エフェクター数台につないで聞き比べました。


左から、通常版・PVCチューブ版・ノーチューブ版


先ず、通常仕様のものと収縮チューブなしとではピッキング一発目の鳴り方が違います。

通常版はスコーン!っと抜けてくる感じなのに対し、ノーチューブ版はブワッと広がる印象です。

以下、簡単にまとめました。

・通常版
少し音が硬い印象です。
そしてまとまっている、というか締まっている感じです。

・ノーチューブ版
角が取れた丸い感じです。こちらは逆に広がりを感じます。

・PVC素材の柔らかい収縮チューブ版
通常版とノーチューブ版の中間、のような感じです。
通常版で感じた硬さは和らぎ、音もじわっと広がります。



正直なところ、信号の通っていないケーブル自体の硬さや被膜の素材などが音に影響するものなのかと半信半疑で試してみたのですが、結構な違いが出たことに驚きを隠しえません。

ラインケーブルと同じように、素材の硬さの違いがしっかりと音に影響が出るということがわかりました。

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結果だけみるとPVCの収縮チューブ版がバランスのよい感じに見えるかも知れませんが、ギターやベースで使う上では音が広がり過ぎるのはあまりおいしくないと考え、音がまとまる方向にチューニングするために硬質なチューブの方を製品版には採用しました。
(まぁこの方がコストも抑えられる、っていうのもあるんですが...)



さて、頂いたコメントを掲載する際に補足をと思って以前に行った比較結果を載せてみました。

自作をされる方は是非試してみてください。

取り回しの良さを優先される方のために、ノーチューブ版をラインナップとして出すのもありかなーとか考えたりラジバンダリ...




またコメントを頂いた際にはコチラで紹介させていただきますね!



それではこの辺で



本多でしたー!

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